獅子鮟鱇詩詞

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zoom RSS 鶯啼序『花散花』 とにかく詠んでみた。満足できねばあとで修正。

<<   作成日時 : 2015/07/17 06:43   >>

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 私の漢語の詩、44444首目。
 同じ数字が5個並ぶのはおよそ1万1千首に一度。
 私の作詩ペースでは5年に一度のビッグチャンスだ。
 だから、そのマイルストーンにふさわしい良い作品を詠みたいところだが
 それが難しい。
 
 良い作品、力んでみれば詠めるというものではない。
 だから、大作にチャレンジする。
 漢語の詩で大作、といえば百韻の排律。
 私はこれを40000首記念に詠んだが とてもしんどい。
 曲の套数も詠みごたえがあるが これもしんどい。
 そこで、詞の最長「鶯啼序」240字を詠むことにした。
 
 ただ、良い作品にしたいと無闇に力んでしまう。
 過去に詠んだ「鶯啼序」の佳作を超えるものを詠めそうにない。
 だったら
 力を抜こう。
 どう力を抜くか。
 漢語の詩でいちばん苦労することを あえてやらないのはどうか。
 
 ということで
 同字重複を忌む ことをしないことにした。
 同字重複
 日本の仮名まじり文の詩では同じ文言が繰り返されているからといって
 誰もそれを悪いとはいわない。
 しかし、一編の詩に同字が重複して使用されていると
 それは瑕
 とみなされるのが漢語の詩だ。
 特に絶句、律詩では厳格。
 同字重複の意図が明確であり詩法に適っていればよいが
 そうでなければ作者の力量と作詩をめぐる知識が
 問われることになる。
 
 だから同字重複を忌み
 そこに最大限の神経を注いで44443首を詠んで来たのだが
 今夜は
 その力みを解こう といことで
 同字重複おかまいなしの『鶯啼序』を
 昨晩詠んだ。
 
       鶯啼序・花散花       2015.07.16 -44444

  花間笑傾酒盞,有白頭醉漢。抱春甕、仰賞櫻雲,雪花千朶繚亂。又浮想、銀河萬里,濃春片片星星燦。伴嫦娥含笑,浮舟碧漣搖艷。
  花貌搖唇,花言上口,侑霞觴堪勸。啜美祿、美醉醺然,醉來欣喜遊覽。望紅霞、霞漿可口,乘酣興、幸得靈感。把禿毫,快走詩箋,詩思高遠。
  花飛勝地,流水浮花,天鶯轉清囀。押雅韻、巧調平仄,摘句成章,冩景舒情,放吟不斷。偸生無譽,尋幽有趣,風流韻事堪耽溺,送金烏、歸棹到花館。良宵月照,兩人携手揚揚,進入客房光絢。
  花開蜂舞,通夜同航,慾海堪漂泛。乳房聳,氷肌流汗,跨馬搖腰,白首飛聲,紅唇呀喘。延年却老,交情穿壁,胯間花蕊流花蜜,洗盲龜、腎水將充滿。晨鷄破曉高鳴,驚醒茫洋,可惜夢短。

  花間に笑って酒盞を傾け,
  白き頭(こうべ)の醉漢あり。
  春甕(酒)を抱き、
  仰ぎ賞(め)づる櫻雲,
  雪花千朶の繚亂。
  また想を浮かぶ、銀河の萬里,
  濃春に片片として星星の燦たるを。
  嫦娥の含笑みを含みをるを伴ひ,
  舟を浮かぶ 碧漣の搖艷(ゆらめく)に。

  花貌 唇を搖らせば,
  花言 上口(なめらか),
  侑(すす)むるは霞觴(仙人の杯)の勸むるに堪へたるなり。
  美祿(酒)を啜り、美醉して醺然と,
  醉ひ來たって欣喜す 遊覽するを。
  紅霞(夕焼け)を望めば、霞漿(仙界の飲み物)口に可(よ)く,
  酣興に乘りて、幸ひ靈感を得。
  把(と)れば禿毫(ちびた筆),
  詩箋を快走し,
  詩思 高遠なり。

  花は勝地(景勝の地)に飛び,
  流水は花を浮かべ,
  天の鶯 轉(うたた)清らかに囀る。
  雅韻を押し、巧みに平仄を調へ,
  句を摘んで章を成し,
  景を冩して情を舒べ,
  放吟して斷たず。
  生を偸んで譽(ほまれ)なく,
  幽を尋ねて趣きあり,
  風流韻事 耽溺するに堪へ,
  金烏(夕陽)を送り、
  歸棹して花の館に到る。
  良宵 月は照らす,
  兩人 手を携へて揚揚と,
  進入す 客房の光絢たるに。

  花は開いて蜂は舞ひ,
  夜通し同航(ともに舟でゆく),
  慾海の漂ひ泛かぶに堪へたるを。
  乳房 聳え,
  氷肌 汗を流し,
  馬を跨いで腰を搖らせば,
  白首 聲を飛ばし,
  紅唇 呀喘(さけび喘ぐ)。
  年を延ばして老いを却(しりぞ)け,
  情を交へて壁を穿ち,
  胯間の花蕊 花蜜を流し,
  盲龜を洗へば、腎水(体液)まさに充滿す。
  晨鷄 破曉(あかつき)に高く鳴けば,
  驚き醒めて茫洋たり,
  惜しむべし 夢の短かきを。


 鶯啼序 詞譜・四段240字,第一段八句四仄韻,第二段十句四仄韻,第三段十四句四仄韻,第四段十四句五仄韻 呉文英ほか
  ○○●○●●,●○○▲仄(一四)。▲△●、△●○○,●▲△●○仄。▲△●、○○●●,○○●●○○仄。●△○△●(一四),△○▲△○仄。
  ▲●○○,▲▲▲●,●△○▲仄(一四)。▲△●、△●○○,▲○○▲△仄。●○○、△○●●,▲△●、△○○仄。●△○,△●△○,▲○○仄。
  △○▲●,▲●△○,▲△▲▲仄。▲●●、▲△△●,▲●△△,●●○○,●△△仄。△○▲●,○○△●,△○△●○○●,●△○、▲●△○仄。○○●●,△△▲●○○,▲▲▲▲○仄。
  △○▲●,▲●○○,●●○▲仄。●▲●,△○△仄。●●○○,▲●○△,▲△△仄。○○●●,○○○●,△○△●△▲●,●○○、△●○○仄。△○△●○○,▲●○○,●○▲仄。

   ○:平声。●:仄声。
   △:平声が望ましいが仄声でもよい。▲:仄声が望ましいが平声でもよい。
   仄:仄声の押韻。(拙作は中華新韻八寒仄声の押韻)
   (一四):前の五字句は,上二下三ではなく,一・四に作る。その一は領字。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
遅くなりましたが

偉業達成 おめでとうございます♪
さすがの超大作ですねw
「春」ってイメージを感じます
(違うかな・・・)
50000作が次の目標でしょうか?w
応援してます♪
しゅけ
2015/07/18 10:54
しゅけさん
 ご声援、ありがとうございます。
 詩は数ではありませんが
 漢詩の場合、高邁なことが説かれること少なからずで、辟易します。
 そうじゃないんだ ということで小生は数を誇ることにしています。
獅子鮟鱇
2015/07/18 11:01

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