獅子鮟鱇詩詞

アクセスカウンタ

zoom RSS 漢俳・夢十七首 『夢は斜めに落ちていく』

<<   作成日時 : 2016/05/04 09:25   >>

面白い ブログ気持玉 2 / トラックバック 1 / コメント 2

 漢俳は五七五の十七字につくる。
 夢という字をその十七字にあてはめ、漢俳十七首を詠んでみた。
 和訳(読み下し)などは後記。
.
   漢俳・夢 十七首   
.
 魔誑散士老作詩人買箋紙筆翰張蝶翅
 蝶喜濃春詩翁鶴歩入櫻雲香雪舞繽紛
 白日荒唐花間青女擧金觴紅雪舞蒼茫
 癡人説巧離題萬里遊蓬島百花開古道
 同牀異詩藝苑雲才遊玉洞泥筆生聲病
 美醉枕肱時筆生花開墨池走箋題玉卮
 生涯醉蜃樓春無痕醒晩秋紅葉落白頭
 天仙帶青眼魂馳想遊銀漢對飲傾金盞
 醉眼仰櫻花酣然入作詩家飛聲競晩鴉
 櫻雲流水邊湖亭美醉桃源酒醒漱言泉
 銀月泛金觴美醉枕肱酣長遊魂裁賦忙
 花間作醉翁醺然解放蝴蝶享受蜃樓風
 歸隱扮詩仙終老醉生傾玉盞死泛黄泉
 白首買音書醉借紅顔如鳳雛香伴鵬圖
 花精却老春仰賞紅櫻怒放雲白日佳人
 櫻林酒滿爵美醉遊魂仰香雪乘風化
 杯映櫻雲涌賞花美醉枕閑肱鼾睡貪香


(和訳など)

     漢俳・夢十七首 其一    2016.05.03 -46342

 夢魔誑散士。老作詩人買箋紙,筆翰張蝶翅。
 ●○○●仄,●●○○●○仄,●●○○仄
      ○:平声。●:仄声。仄:中華新韻十三支仄声の押韻

  夢魔 散士を誑かす。
  老いて詩人となり箋紙を買へば,
  筆翰(ふで)張蝶の翅を張る。

     漢俳・夢十七首 其二    2016.05.03 -46343

 蝶夢喜濃春。詩翁鶴歩入櫻雲,香雪舞繽紛。
 ○●●○平,○○●●●○平,○●●○平
      ○:平声。●:仄声。平:中華新韻九文平声の押韻

  蝶夢 濃春を喜ぶ。
  詩翁 鶴のごと歩んで櫻雲へ入れば,
  香雪 舞って繽紛たり。

     漢俳・夢十七首 其三    2016.05.03 -46344

 白日夢荒唐。花間青女擧金觴,紅雪舞蒼茫。
 ○●●○平,○○○●●○平,○●●○平
      ○:平声。●:仄声。平:中華新韻十唐平声の押韻

  白日の夢 荒唐。
  花間の青女 金觴を挙げ,
  紅雪 蒼茫に舞ふ。

     漢俳・夢十七首 其四    2016.05.03 -46345

 癡人説夢巧。離題萬里遊蓬島,百花開古道。
 ○○○●仄,○○●●○○仄,●○○●仄
      ○:平声。●:仄声。仄:中華新韻六豪仄声の押韻

  痴人 夢を説いて巧みなり
  題を離るること万里 蓬島に遊び
  百花 古道に開く。

     漢俳・夢十七首 其五    2016.05.03 -46346

 同牀異詩夢。藝苑雲才遊玉洞,泥筆生聲病。
 ○○●○仄,●●○○○●仄,○●○○仄
      ○:平声。●:仄声。仄:中華新韻十一庚仄声の押韻

  同牀 詩夢を異にす。
  藝苑の雲才 玉洞に遊び,
  泥筆 聲病を生ず。

     漢俳・夢十七首 其六    2016.05.03 -46347

 美醉枕肱時。夢筆生花開墨池,走箋題玉卮。
 ●●●○平,●●○○○●平,●○○●平
      ○:平声。●:仄声。平:中華新韻十三支平声の押韻

  美醉し肱を枕とするの時。
  夢筆 墨池に開く花を生じ,
  箋を走るに題は玉卮。

     漢俳・夢十七首 其七    2016.05.03 -46348

 生涯醉蜃樓。春夢無痕醒晩秋,紅葉落白頭。
 ○○●●平。○●○○●●平,○●●○平
      ○:平声。●:仄声。平:中華新韻七尤平声の押韻

  生涯 蜃樓(蜃気楼)に醉ふ。
  春夢 痕なく晩秋に醒め,
  紅葉 白頭に落つ。

     漢俳・夢十七首 其八    2016.05.03 -46349

 天仙帶青眼。魂馳夢想遊銀漢,對飲傾金盞。
 ○○●○仄。○○●●○○仄,●●○○仄
      ○:平声。●:仄声。仄:中華新韻八寒仄声の押韻

  天仙 青眼を帯ぶ。
  魂馳せて夢想 銀漢に遊び,
  對飲 金盞を傾く。

     漢俳・夢十七首 其九    2016.05.03 -46350

 醉眼仰櫻花。酣然入夢作詩家,飛聲競晩鴉。
 ●●●○平。○○●●●○平,○○●●平
      ○:平声。●:仄声。平:中華新韻一麻平声の押韻

  醉眼 櫻花を仰ぐ。
  酣然と夢に入りて詩家となり,
  聲を飛ばして晩鴉と競ふ。

     漢俳・夢十七首 其十    2016.05.03 -46351

 櫻雲流水邊。湖亭美醉夢桃源,酒醒漱言泉。
 ○○○●平。○○●●●○平,●●●○平
      ○:平声。●:仄声。平:中華新韻八寒平声の押韻

  櫻雲 水邊に流る。
  湖亭に美醉し桃源を夢み,
  酒醒めれば言泉に漱ぐ。

     漢俳・夢十七首 其十一   2016.05.03 -46352

 銀月泛金觴。美醉枕肱酣夢長,遊魂裁賦忙。
 ○●●○平。●●●○○●平,○○○●平
      ○:平声。●:仄声。平:中華新韻十唐平声の押韻

  銀月 金觴に泛かぶ。
  美醉し肱を枕にすれば酣夢長く,
  魂を遊ばせ賦を裁するに忙し。

     漢俳・夢十七首 其十二   2016.05.03 -46353

 花間作醉翁。醺然解放蝴蝶夢,享受蜃樓風。
 ○○●●平。○○●●○○仄,●●●○平
      ○:平声。●:仄声。平/仄:中華新韻十一庚平仄両用の押韻

  花間に醉翁となる。
  醺然と解き放つ 蝴蝶の夢,
  享受す 蜃樓(蜃気楼)の風。

     漢俳・夢十七首 其十三   2016.05.03 -46354

 歸隱扮詩仙。終老醉生傾玉盞,夢死泛黄泉。
 ○●●○平。○●●○○●仄,●●●○平
      ○:平声。●:仄声。平/仄:中華新韻八寒平仄両用の押韻

  歸隱して詩仙に扮す。
  終老(老いを過ごすに)醉ふごと生きて玉盞を傾け,
  夢みるごと死に黄泉に泛かぶ。

     漢俳・夢十七首 其十四   2016.05.03 -46355

 白首買音書。醉借紅顔如鳳雛,香夢伴鵬圖。
 ○●●○平。●●○○○●平,○●●○平
      ○:平声。●:仄声。平:中華新韻十四姑平声の押韻

  白首 音書を買ふ。
  醉って借りる紅顔 鳳雛のごとく,
  香夢 鵬圖を伴ふ。

     漢俳・夢十七首 其十五   2016.05.03 -46356

 花精却老春。仰賞紅櫻怒放雲,白日夢佳人。
 ○○●●平。●●○○●●平,○●●○平
      ○:平声。●:仄声。平:中華新韻九文平声の押韻

  花精 老いを却(しりぞ)くる春。
  仰ぎ賞さば紅櫻は怒放したる雲,
  白日の夢の佳人。

     漢俳・夢十七首 其十六   2016.05.03 -46357

 櫻林酒滿爵。美醉遊魂仰香雪,乘風化夢蝶。
 ○○●●平。●●○○●○仄,○○●●平
      ○:平声。●:仄声。平/仄:中華新韻三皆平仄両用の押韻

  櫻林に酒 爵に満つ。
  美醉し魂を遊ばせ香雪を仰ぎ,
  風に乗り夢蝶と化す。

     漢俳・夢十七首 其十七   2016.05.03 -46358

 杯映櫻雲涌。賞花美醉枕閑肱,鼾睡貪香夢。
 ○●○○仄。●○●●●○平,○●○○仄。
      ○:平声。●:仄声。平/仄:中華新韻十一庚平仄両用の押韻

  杯は映す 櫻雲の涌くを。
  花を賞(め)で美醉して閑な肱を枕とし,
  鼾睡 香夢を貪る。

夢・・・ブログトーナメント - 本ブログ村
夢・・・ブログトーナメント

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
面白い
かわいい

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
一七令(宝塔詩) 『夢』
「漢俳・夢十七首 『夢は斜めに落ちていく』」について .       一七令・夢     2016.05.03 -46359 .   夢,荒唐,放縱,使詩叟,遊霞洞。日暖花底,風柔酒境,山鬼賣濁賢,仙娥羞清聖。青眼抱琴彈奏,白首飛聲諷詠。先前裁賦擅華辭,吟後聳肩吃畫餅。 .  夢,  荒唐にして,  放縱,  詩叟をして,  霞洞に遊ばしむ。  日暖かき花底,  風柔らかき酒境,  山鬼 濁賢を売り,  仙娥 清聖を羞(すす)む。  青眼 琴を抱いて彈奏し, ... ...続きを見る
獅子鮟鱇詩詞
2016/05/04 10:26

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
欣赏佳作。
梦字,从第一字开始,一字字错开,结在最后一字上。巧妙。

白日夢荒唐。......鼾睡貪香夢。美句。
一地清愁
2016/05/04 17:27
>巧妙。
 ありがとうございます。
 漢俳、一首だけですとあまり詠みごたえがありませんので・・・
獅子鮟鱇
2016/05/04 17:51

コメントする help

ニックネーム
本 文
漢俳・夢十七首 『夢は斜めに落ちていく』 獅子鮟鱇詩詞/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる