獅子鮟鱇詩詞

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zoom RSS 創造的誤読 「星落雲散 五言絶句と五七令と短歌と俳句」をめぐって

<<   作成日時 : 2016/09/20 00:32   >>

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星落雲散 五言絶句と五七令と短歌と俳句」について
.
 拙作、五言絶句『星落雲散』に
 詩友しゅけさんからとてもありがたいコメントをいただいた。

     五絶・星落雲散       2016.09.19-47344

 星落彩雲散,  星落ちて彩雲散り,
 秋風紅葉翻。  秋風に紅葉翻る。
 詩林列諛墓,  詩林に諛墓 列をなし,
 巨匠大家眠。  巨匠 大家 眠る。


しゅけさん

 これは素敵な詩ですね。
 何回も読み返しちゃいますww

「星が落ちて雲が散る」・・・
 もう迫ってくるような星空のイメージが
 素敵だし

「墓」のイメージが一瞬、暗いのですけど
 それを星達が照らしているようで
 なお、「巨匠、大家」の響きで
 星達はその魂なんじゃないかとさえ思えてきます♪


 しゅけさんのこのコメントはとても美しい詩の構想 といえるもので
 拙作の転句が

  詩林列諛墓,  詩林に諛墓 列をなし,

 ではなく

  詩林列墟墓,  詩林に墟墓 列をなし,

 であれば、
 悲秋の好景を前に
 巨匠、大家の偉業を思い
 現代の文運、詩運の衰退を悲しむ
 そういうよい詩となっただろう。

 しゅけさんを拝読し

  諛墓→墟墓

 修正すべきか、と思う。

 しかし 拙作の意図したところは
 墟墓(誰も墓参りに来ない墓) ではなく諛墓。
 諛墓は、故人を実際以上にほめたたええる墓誌を作ることで
 その苦労を嘲笑する意を含む。

 しゅけさんのコメントは、そこを見落としているのだが
 諛墓という言葉は
 中国の辞書には載っているが、日本の辞書にのっているかどうか
 という代物。
 しゅけさんがそれを見落としたとしても無理はない。

 というより
 諛墓に注を付けなかった私がよくない のだが
 実は、注を付けようかどうしようか迷った。
 というのも拙作は、
 日本の俳壇の巨匠、大家と呼ばれる人を揶揄したい
 そういう動機から書いたからだ。

 どう揶揄するのか。
 相手にわからないように陰口を叩く。
 私はとてもひねくれているのに違いないのだが
 特に俳句のことになると

  俳句は五七五でなければいけない
  俳句には季語がないと絶対にいけない

 といい張る巨匠、大家が大嫌いだ。
 そういう巨匠、大家はおおむね
 自分が知らないことは門前払いする。

 そこで、そういう巨匠、大家をからかうには
 自分がからかわれていることがわからないようにからかいたい。
 漢詩人のいうことには聞く耳もたぬというのであるのなら
 漢俳詩人にはわかる言葉でからかいたい。
 つまりは
 門前払いには門前払いで応えたい。
 そこで

  俳壇→詩林
  墓 →諛墓

 にして、陰口をたたくことにした。
 諛墓は、漢詩に親しんでいた江戸時代の俳諧人にはわかっても
 現代の俳人は
 巨匠、大家と呼ばれている人でも
 多分知らないだろう。
 日本の俳壇の巨匠、大家は
 世界の詩、世界の俳句、漢俳を知らない
 だから季語と五七五などと寝言をいっている
 それでも 巨匠、大家と呼ばれているのだから
 その人らのお墓は、私の詩のなかでは
 諛墓
 にすることにした。

 だが
 そうすることがよかったかどうか。
 私は書きたいことを書いたのだが
 詩の品格
 ということでは
 しゅけさんのコメントの方が詩想として優れていて
 今はまだ生きている巨匠、大家を諛墓にいれるより
 今は亡き詩人の墟墓を前に日本の詩壇の秋を悲しむ
 その方が、詩としてずっと美しいだろう。

 そこで
 しゅけさんは拙作の意図は誤解しているのだが
 その誤解はとても創造的で
 まさに創造的誤読といえるもので
 学者には不用でも
 詩人には貴重な誤解だ。

  諛墓 → 墟墓

 しゅけさんのコメントは
 一字の修正で拙作を傑作に変えてくれる。
 そう思う。

 しゅけさん
  ありがとうございました。
  しばらく時間をいただいて
  推敲ならぬ諛墟(ゆきょ) します。

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コメント(4件)

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補足)諛墟:
 推か敲かで推敲した賈島のように韓愈に、諛墓か墟墓かを聞くことができれば、たぶん諛墓になるだろう。
 しかし、杜甫に聞けば、墟墓になるのではないだろうか。
獅子鮟鱇
2016/09/20 07:15
補足)諛墟:
 しゅけさんのコメントを受けて諛墓→墟墓に修正した。16/09/22
獅子鮟鱇
2016/09/22 11:01
うふふふw

杜甫に通じる誤読なら
ウレシスww
『春望』の様な世界観で
詠うには僕はまだ青二才過ぎますけどww
しゅけ
2016/09/24 17:45
韓愈か杜甫か
詩の品格でいえば、杜甫でしょうね。やはり。
獅子鮟鱇
2016/09/25 08:44

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