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zoom RSS 秋山風光 絶句と律詩九首

<<   作成日時 : 2016/10/30 09:23   >>

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 漢詩の国際交流『世界漢詩同好會』第45回総会(10/30)
  http://tosando.ptu.jp/koryu/16-10qiushan-jp.html  に
 次の九首を投稿した。

    [秋山風光 其一 五絶]

  金秋堪探勝,   金秋 探勝するに堪へ,
  紅葉碧山鮮。   紅葉 碧山に鮮やかなり。
  押韻馳詩筆,   押韻して詩筆を馳せれば,
  清遊不用錢。   清遊 錢を用ひず。
          (下平声「一先」の押韻)

    [秋山風光 其二 五絶]

  白頭揮夢筆,   白頭 夢筆を揮へば,
  黄葉舞詩箋。   黄葉 詩箋に舞ふ。
  山路通霞洞,   山路は霞洞に通じ,
  金秋逢羽仙。   金秋 羽仙に逢ふ。
          (下平声「一先」の押韻)

    [秋山風光 其三 六絶]

  青女飛霜起舞,   青女 霜を飛ばして起ちて舞へば,
  紅楓飜葉明鮮。   葉を飜して明るく鮮やかなり。
  秋山堪探詩路,   秋山 詩路を探るに堪へ,
  風漢將尋洞仙。   風漢 將に洞仙を尋ねんとす。
          (下平声「一先」の押韻)

    [秋山風光 其四 七絶]

  日照紅楓帶淡煙,   日は紅楓の淡煙を帶びたるを照らし,
  余傾緑酒涌詩泉。   余は緑酒の詩泉に涌くを傾く。
  忽成口占堪高唱,   忽として成りたる口占 高唱するに堪へ,
  醉扮風人吟聳肩。   醉って風人に扮し吟じ肩を聳やかす。
          (下平声「一先」の押韻)

    [秋山風光 其五 七絶]

  秋湖碧水泛樓船,   秋湖の碧水 樓船を泛べ,
  山岫金烏照暮煙。   山岫の金烏 暮煙を照らす。
  賞盡紅黄旅亭晩,   紅黄を賞し盡せる旅亭の晩,
  少傾村酒下温泉。   少しく村酒を傾けて温泉へ下る。
          (下平声「一先」の押韻)

    [秋山風光 其六 五律(隔句對格)]

  山遊休憩坐,   山に遊んで休憩して坐すは,
  野店碧湖邊。   野店 碧湖の邊。
  黄葉如金貨,   黄葉 金貨のごとく,
  有誰惜酒錢。   誰れかありて酒錢を惜しまんや。
  白頭借紅臉,   白頭 紅臉を借り,
  無奈扮詩仙。   奈(いかん)ともする無く詩仙に扮す。
  醉筆含雲液,   醉筆 雲液(酒)を含めば,
  將飛馳鳳箋。   將に飛ばんとして鳳箋を馳す。
          (下平声「一先」の押韻)

    [秋山風光 其七 五律]

  探勝辭山寺,   勝を探りて山寺を辭し,
  楓林下磴延。   楓林に磴の延びたるを下る。
  隨風到茅店,   風に隨ひて茅店(茶店)に到り,
  買酒醉湖邊。   酒を買って湖邊に醉ふ。
  紅葉浮金盞,   紅葉 金盞に浮かび,
  白頭隣碧漣。   白頭 碧漣に隣る。
  秋光易裁賦,   秋光 賦を裁しやすく,
  諷詠喜遊仙。   諷詠して仙に遊ぶを喜ぶ。
          (下平声「一先」の押韻)

    [秋山風光 其八 七律]

  日照秋湖皺碧漣,   日は秋湖の碧漣を皺とするを照らし,
  紅黄織錦上山巓。   紅黄 錦を織りて山巓に上る。
  悦目風光催韻事,   目を悦ばせる風光 韻事を催(うなが)し,
  傾杯村酒涌詩泉。   杯を傾けたる村酒 詩泉に涌く。
  旗亭夕暮隣霞彩,   旗亭の夕暮 霞彩に隣り,
  老叟筆頭馳尾聯。   老叟の筆頭 尾聯へ馳す。
  更啜醇醪簽字處,   更に醇醪を啜りて簽字(サイン)する處,
  笛聲驚氣見遊船。   笛聲 氣を驚かし 遊船見ゆ。
          (下平声「一先」の押韻)

     [秋山風光 其九 七律]

  秋啜山杯仰月圓,   秋に山杯を啜って月の圓かなるを仰ぎ,
  醉登筆路扮詩仙。   醉って筆路を登り詩仙に扮す。
  風餐賞景硯池畔,   風に餐(くら)って景を賞(め)づる硯池の畔(ほとり),
  露宿馳思星漢邊。   露に宿して思ひを馳する星漢の邊(あたり)。
  夢醒朝光照紅葉,   夢醒めれば朝光 紅葉を照らし,
  身輕鵬翼上蒼天。   身は輕く鵬翼 蒼天に上る。
  行空裁賦無聲病,   空を行きて賦を裁さば聲病なく,
  韻事從來不用錢。   韻事は從來より錢を用ひず。
          (下平声「一先」の押韻)

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コメント(2件)

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欣赏佳作。

首首都好。
最喜欢隔句对。
黄葉如金貨,有誰惜酒錢。   
白頭借紅臉,無奈扮詩仙。 

不但用字巧,意境也美。
一地清愁
2016/11/01 10:56
>最喜欢隔句对。
 ありがとうございます。
 私も五律(隔句對格)がいちばん気に入っています。
 隔句對、日本では葛飾吟社以外では詠まれていないようですが、詞に近い趣きを詩に与えてくれるように思っています。
獅子鮟鱇
2016/11/02 09:32

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