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zoom RSS 詩人の世迷い言 と一七令(宝塔詩)『杯』

<<   作成日時 : 2016/10/06 11:51   >>

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 根源的なことに思いをめぐらし
 それを言葉にする。
 そうすることで心が鎮まる。
.
 しかし
 心とは何か。
 それはどこにあるのか。
 所詮は
 脳の働きが自分自身を顧みる夢のようだ。
.
 そこで
 脳味噌を収めるわたしの頭蓋骨は
 杯。
 眠っている間は夢を泳がせ
 眼が醒めると
 逆さに伏せられてしまう。
.
 すると
 見よ
 人生の残滓のように言葉が滴り落ちてくる。
 殘杯のしずく。
 脳は日本語では脳味噌だが
 中国語では脳汁。
 知恵は絞るもの
 絞るのであれば味噌よりは汁の方が
 哲学的に
 リアリティがある。
.
 だから
 海外の古人の多くの哲学は
 漢字を沢山使って翻訳され
 日本人の哲学の多くも
 漢字をたくさん使って表現される。
.
 言の葉のしずく。
 それを掬って根源を思う。
 だからだろうか
 黙って聳えている大樹。
 それは
 それが言葉を語ることは決してないのだが
 言葉を競って騒がしい人間どもよりもずっと
 哲人めいている。

       一七令・杯  2016.10.06 -47443

  杯,是寶,伸眉,斟靈液,洗心灰。哲人冥想,愁客瞻窺。有情詩自就,傷感涙頻垂。樂土堪尋未到,故郷遙遠難歸。百年玩世將終老,一葉知秋欲傾頽。


  杯は,
  宝にして,
  眉を伸ばし,
  靈液を斟み,
  心灰を洗ふ。
  哲人は冥想し,
  愁客(詩人)は瞻窺(見あ)ぐ。
  情あれば詩は自ずから就(な)り,
  感を傷むれば涙 頻りに垂る。
  楽土は尋ぬるに堪ふるも未だ到らず,
  故郷は遥か遠くして歸るは難し。
  百年 世を玩んでまさに老いを終えんとし,
  一葉 秋を知りて頽へ傾かんとす。


 「一七令」は唐の時代に始まる詞。
 一字から七字までの句を、二字以降は二句ずつ対句に詠み、隔句押韻する。
 一字から七字まで下図のように宝塔(仏塔)に似せて書くことができるので
 宝塔詩とも呼ばれている。

           杯,
         是寶,伸眉,
       斟靈液,洗心灰。
      哲人冥想,愁客瞻窺。
    有情詩自就,傷感涙頻垂。
   樂土堪尋未到,故郷遙遠難歸。
 百年玩世將終老,一葉知秋欲傾頽。



 一七令 詞譜・單調55字,十三句,七平韻 白居易
  平。▲●,○平。○▲●,●○平。○▲△●,▲△▲平。▲○○●●,△●●○平。△●●○▲●,▲○△●○平。▲△△▲▲△●,▲▲△△●▲平。
   ○:平声。●:仄声。
   △:平声が望ましいが仄声でもよい。▲:仄声が望ましいが平声でもよい。
   平:平声の押韻。(拙作は中華新韻五微平声の押韻)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
欣赏佳作。
有情詩自就,傷感涙頻垂。美句。
百年玩世將終老,一葉知秋欲傾頽。好对。
一地清愁
2016/10/07 09:52
>百年玩世將終老,一葉知秋欲傾頽。好对。
 ありがとうございます。
 対句は詩のすべてではありませんが、有力な詩法だと思っています。
獅子鮟鱇
2016/10/07 15:13

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