獅子鮟鱇詩詞

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zoom RSS 詩言志 (詩は志を言う) を題とする定型詩 七詩体

<<   作成日時 : 2016/10/21 11:54   >>

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 詩とは何かが私にはわからなかった。
 そこで詩としての決りごとがしっかりしている漢詩を始めたのだが
 そのきまりごと
 つまりは韻律―押韻と平仄の規律なるそれが
 数千に及ぶ定型詩体を生み出したことは
 日本ではあまり知られていない。
.
 詩の海に泳ぐ無数の詩魚
 それを思えば
 定型俳句とか
 定型短歌とかを信奉する人々は
 その偏食ぶりが滑稽でさえある。
.
 小生 獅子鮟鱇は
 悪食がモットー。
 定型詩体でさえあれば見境いなくそれを食う。
 きょうは
 詩という字を頭にいただいて
 十六字令
 十七字詩
 閑中好(十八字)
 十九字令
 五言絶句
 如夢令
 一七令
 を詠んだ。
.
     十六字令・詩        2016.10.20 -47540

 詩,言志通常携酒卮。遊魂好,醉筆擅情思。


  詩,
  志を言うに通常携酒卮を携ふ。
  魂を遊ばすは好く,
  醉筆擅情思をほしいままにす。

 十六字令 詞譜・單調十六字,四句三平韻 張孝祥
  平,▲●○○▲●平。○○●,△●●○平。
   ○:平声。●:仄声。
   △:平声が望ましいが仄声でもよい。▲:仄声が望ましいが平声でもよい。
   平:仄声の押韻。(拙作は中華新韻十三支平声の押韻)

      十七字詩・詩        2016.10.20 -47541

 詩翁傾老酒,仙女弄花言。白首金秋借,朱顔。

 ○○○●●,○●●○平。○●○○●,○平。

     ○:平声。●:仄声。平:中華新韻八寒平声の押韻

  詩翁 老酒を傾ければ,
  仙女 花言を弄ぶ。
  白首 金秋に借る,
  朱顔。

 十七字詩は、詞書付き俳句に翻訳できる。

  詞書:詩翁が老酒を傾ければ仙女は花言を弄び
  俳句:金秋に白首が借るる朱顔かな

     (きんしゅうにはくしゅがかるるしゅがんかな)

 十八字に作る定型詩に「閑中好」がある。

      閑中好・詩人小       2016.10.20 -47542

 詩人小,秋仰碧天高。自認才能短,悲傷爲酒豪。


  詩人小さく,
  秋に仰ぐ 碧天の高きを。
  才能の短かきを自ら認め,
  悲しみ傷み酒豪となる。

 閑中好 詞譜・單調18字,四句兩平韻 段成式
  ○○●,○●●○平。●●○○●,○○○●平。
     ○:平声。●:仄声。平:中華新韻六豪平声の押韻

 十八字に作る定型詩、残念だが私はそれを知らない。
 仕方がないので
 私が考案する。

      十九字令・詩人買酒     2016.10.20 -47543

 詩人買酒,繆斯鼻哂陪白首。高唱醉金秋,交紅友。

 ○○●仄,●○○●○○仄。○●●○平,○○仄。

     ○:平声。●:仄声。平/仄:中華新韻七尤平声の押韻

  詩人買酒を買ひ,
  繆斯(ミューズ)鼻で哂(わら)って白首に陪す。
  高唱して金秋に醉ひ,
  紅友(酒)と交はる。

 二十字は五言絶句が相場だろう。

      五絶・詩翁恰似馬長嘶    2016.10.20 -47544

 詩想如泉水,墨花開硯池。得句高歌好,聲似馬長嘶。

 ○●○○●,●○○●平。○●○○仄,○●●○平。

     ○:平声。●:仄声。平:中華新韻十三支平声の押韻

  詩想 泉水のごとく,
  墨花 硯池に開く。
  句を得れば高歌するが好く,
  聲は馬の長く嘶くに似る。

 やれやれ
 短い詩ばかりだと飽きる。
 定型俳句ばかりを詠む俳人の根気は凄まじい限りだが
 私は
 食うのが餃子ばかりでは飽きる。

      如夢令・詩文長生      2016.10.20 -47545

  詩酒風流韻事,醉筆含靈言志。肉體夙衰亡,人願精神不死。鼓翅,鼓翅,百代流傳文字。


 詩酒は風流韻事,
 醉筆 含靈を含んで志を言ふ。
 肉體は夙に衰亡し,
 人は願ふ 精神の不死を。
 鼓翅を鼓し,
 翅を鼓し,
 百代流傳せる文字は。

 如夢令 詞譜・單調33字,七句五仄韻、一疊韻 後唐莊宗
  △●△○△仄,▲●▲○△仄。△●●○○,△●▲○△仄。△仄。△仄疊△●▲○△仄。
   ○:平声。●:仄声。
   △:平声が望ましいが仄声でもよい。▲:仄声が望ましいが平声でもよい。
   仄:仄声の押韻。(拙作は中華新韻十三支仄声の押韻)

     一七令・詩         2016.10.21 -47546

  詩,言志,隨時,斟緑酒,滿金卮。遊魂似醉,含笑如痴,騷翁耽夢想,天女擅瓊姿。張翼紫冥飄舞,誘人銀漢飛馳。靈犀猛奮追清影,才筆堪揮潤硯池。


 詩,
 志を言い,
 時に隨ひ,
 緑酒を斟み,
 金卮を滿たす。
 遊魂を遊ばせれば醉ふに似て,
 笑みを含んで如痴のごとく,
 騷翁 夢想に耽れば,
 天女 瓊姿をほしいままにす。
 翼を張って紫冥に飄舞し,
 人を誘って銀漢に飛び馳す。
 靈犀 猛奮して清影を追ひ,
 才筆 揮ふに堪へて潤硯池に潤ふ。

 一七令 詞譜・單調55字,十三句,七平韻 白居易
  平。▲●,○平。○▲●,●○平。○▲△●,▲△▲平。▲○○●●,△●●○平。△●●○▲●,▲○△●○平。▲△△▲▲△●,▲▲△△●▲平。
   ○:平声。●:仄声。
   △:平声が望ましいが仄声でもよい。▲:仄声が望ましいが平声でもよい。
   平:平声の押韻。(拙作は中華新韻十三支平声の押韻)

      一七令・詩         2016.10.21 -47547

  詩,言志,傾卮,遊魂魄,醉情思。多愁善感,可想而知。墨花開硯海,筆路走瑤池。莫笑醉翁張翼,且昇天上發痴。乘興將佯仙諷詠,飛聲恰似馬長嘶。


 詩,
 志を言ひ,
 卮を傾け,
 魂魄を遊ばせ,
 醉情思に醉ふ。
 多いに愁ひて善く感ずれば,
 想ふべく而して知る。
 墨花 硯海に開き,
 筆路は瑤池へ走る。
 笑ふなかれ醉翁の翼を張り,
 且(しばら)く天上に昇り痴を發せんとするを。
 興に乘って將に仙の諷詠する佯(ふり)をせんとし,
 聲を飛ばせば恰も馬の長く嘶くに似る。

 一七令 詞譜・單調55字,十三句,七平韻 白居易
  平。▲●,○平。○▲●,●○平。○▲△●,▲△▲平。▲○○●●,△●●○平。△●●○▲●,▲○△●○平。▲△△▲▲△●,▲▲△△●▲平。
   ○:平声。●:仄声。
   △:平声が望ましいが仄声でもよい。▲:仄声が望ましいが平声でもよい。
   平:平声の押韻。(拙作は中華新韻九文平声の押韻)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
欣赏佳作。
关于诗,能写出这么多首诗,词。佩服。

詩,言志,傾卮,遊魂魄,醉情思。字字写得贴切。

墨花開硯海,筆路走瑤池。对句写得真美。
一地清愁
2016/10/24 10:54
ありがとうございます。
詩のトーナメント参加作品です。
漢詩は、定型詩体の宝庫であることをアピールしようと思いました。
獅子鮟鱇
2016/10/25 09:14

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