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zoom RSS 古詩『伊豆舞女歌』 陳興

<<   作成日時 : 2016/12/11 11:17   >>

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 私が編集している葛飾吟社の機関紙『梨雲』
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  http://kanshiriun.exblog.jp/
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 その2016年12月号(通算144号:現在は隔月刊)は
 佳作が多く実り豊かな号となった。
 なかでも陳興さんの『伊豆舞女歌』は1400字100韻の大作だが
 その創作過程がもの凄い。
.
1 川端康成の『伊豆の踊り子』を読んだ。
2 2016年10月8日 その中国語訳を完成した。
3 2016年10月8日 山口百惠主演の『伊豆の踊り子』を観た。
4 2016年10月9日 およそ半日で1400字100韻『伊豆舞女歌』を書き上げた。
5 その後、『伊豆の踊り子』ゆかりの地に取材した七言絶句2首と詞一首を詠んだ。
 
 まず
 白楽天の『長恨歌』なみの
 1400字100韻の大作を半日で詠んだというのが凄い。
 陳興さんがそうなら
 白楽天の『長恨歌』もおよそ半日で詠まれたのかも知れない
 ということにもなる
 という気付きがうれしい。

 そして、それにも増して、それ以前に
 川端康成の『伊豆の踊り子』の全編を翻訳していること
 ゆかりの地を実地に見聞していること
 そういうことの積み重ねのうえで詩泉噴出するごとく
 一瀉千里
 1400字100韻の大作が詠まれた ということに驚く。

      伊豆舞女歌           上海(埼玉県)陳 興

  杉林驟雨追孤旅,山道泥濘暗憐花。吾辭東京來伊豆,修善寺邊溫泉家。
  流浪藝人能彈唱,中有少女笑天真。同來山亭避急雨,少女讓座自起身。
  老媼招呼有爐火,山中寒冷易著涼。深屋爐柴飛火星,蒼顏老者表情僵。
  吾來亦無一言語,媼道求藥已多年。四方來信紛如雲,不見身邊堆信箋。
  忽聞門外藝人喧,紛紛應往湯野走。感吾慷慨贈銀元,老媼送至隧道口。
  柵欄如線縫山道,曲如閃電盤如蛇。自信此去能重遇,前途遠上白雲斜。
  山腰五名藝人現,天晴旅途結伴行。自雲遠離波浮港,春暖出遊謀營生。
  曾聞大島如仙境,重看舞女簪花髻。四季有人游泳來,滄波少年更無計。
  湯野山川真南國,願求同行往下田。出門總須求朋友,何況相逢總是緣。
  三味線聲多惆悵,遠見舞女酒筵上。大鼓聲音播遠村,叮咚依舊玲瓏響。
  輾轉難眠聽溪流,開窗猶有夜歸客。明月漸漸出烏雲,卻看秋空天際白。
  南伊豆晨陽光暖,旅伴相邀溫泉浴。隔窗忽見小梧桐,招手渾然無拘束。
  如此歡笑總無邪,吾心此刻如清水。石庭菊花種成圃,一朵清香黃花蕊。
  賣紙商人愛棋譜,纏我須下一百盤。世上圍棋多自負,試問幾個可登壇。
  夜深何處可逛,不如一盤五子棋。舞女聰明能贏我,燈下幾度久凝眉。
  佳人贏得歡喜歸,小生輸成棋欲盛。廊下呼出賣紙商,重新開局爭棋聖。
  相約前往湯野遊,澡堂買得平頂帽。收得學帽藏書包,木屋二樓忽訪到。
  舞女屋中鋪地眠,顏上仍餘昨夜妝。聽聞將去甲州屋,明日隨行去別鄉。
  旅者與一女同被,始知藝人有夫妻。暗生羞澀略低頭,旅者與我下樓梯。
  又邀山中散歩去,溪邊橋上話題開。始知此人名榮吉,遠自甲府攜妹來。
  藝人老婦乃岳母,其女正是家中伊。可憐流產與早產,前月夭折腹中兒。
  舞女名梍N十四,隨行流浪非本意。人生漂泊多無奈,些許往事心中刺。
  還有一女百合子,家鄉遠在大島中。稍長舍妹尤擅舞,尋常與檮教工。
  路邊見桾曙「頭,相邀兄妹來客所。仍然客室五子棋,混浴終究未成侶。
  賣雞商人煮火鍋,三兩圍坐讀遊記。商人重色懷賊心,偸撫香肩欲調戲。
  老婦門前急喝斥,商人悻悻退牆隅。水戶黃門傳說多,曾識遺民朱之瑜。
  舞女說及夭折孩,在世不過一星期。可憐生下不解哭,空使兄嫂萬重悲。
  正月思來波浮港,舞女門前擺木屐。伊豆相模故鄉風,抬頭夜空雲匿跡。
  天城日色山半邊,河津海面天際展。遙望大島浮海上,山嶺翻越又輾轉。
  年少自是歩伐快,與梵謫o山頂坐。梃セ稍小過東京,櫻花爛漫萬花朵。
                                     2016/10/09作

 (関連作)

      過旧天城隧道

  伊豆舞娘書巻開,川端筆底許多哀。蒼苔滿布山依舊,穿過天城隧道回。
                                     2016/10/10作

      修善寺温泉

  脩善寺邊仍湧泉,小樓歌舞隔溪川。蕭條何至少遊客,流浪鼓聲無復傳。
                                     2016/10/10作
      風馬兒

  陌生山道繞天城。昨讀了康成,說起康成。雨打杉林,知往哪邊停?聲,聲。
  我來伊豆一天程。恰山色青青,天色青青。苔覆隧道,也趁暗穿行,聽,聽。
                                     2016/10/24作

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  鮟鱇喜海暝,大抵昏昏睡。點火口前燈,奇魚鱗聚戲。  画:足柄金太郎

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陶淵明の名句「山氣日夕佳,飛鳥相與還」の十字を韻字にみんなで七言律詩を詠んだ
「古詩『伊豆舞女歌』 陳興」について .  白楽天の『長恨歌』は60韻840字の長詩だが  それを上回る100韻1400字の大作『伊豆舞女歌』を10月に詠んだ詩友陳興さんは  11月に  陶淵明の名句「山氣日夕佳,飛鳥相與還」の十字を律詩の首句の韻字に使い  十人がひとり一首  合計十編の七言律詩を詠むというネット詩会を開催した。 .  誰がどの字を韻字に選ぶかは自由で早いもの勝ち  同じ韻字を二人が選んだら早く投稿した者が採用されるというルール。  私は一作がボツ、一... ...続きを見る
獅子鮟鱇詩詞
2016/12/11 20:01

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
今年も師走に入ってきました。
良い経験をしました創作でした。
ご紹介ありがとうございます。
陳興
2016/12/11 12:44
ちなみに、長恨歌は数えてみました。
60韻でした。
陳興
2016/12/11 12:58
>長恨歌は数えてみました。60韻でした。
 すみません。
 私も数えようかと思いましたが、手を抜きました。

 長恨歌以上の大作を一日で、これは
とてつもなく凄いです。
 
獅子鮟鱇
2016/12/11 14:01
东瀛次韵杜甫秋兴八首之六
不是孤帆海尽头,蓬莱何处觅清秋。
闲翻小说谁云闷,未就新词仍道愁。
雨夜高斋研险韵,晴天浅港喂飞鸥。
曾经独自辞家国,回首沧波是福州。
2016/10/2

これが『伊豆の踊子』を中国語訳している最中のあかしでもありますね。その時、小説の沼に陥ちている苦しみをこの七律で表しています。
陳興
2016/12/11 22:35
陳興さん
 欣賞佳作七律一首。
 回首沧波是福州・・・傷感。
 
獅子鮟鱇
2016/12/12 10:00
欣赏佳作。
这么长的诗,惊。奇迹般的作品。
一地清愁
2016/12/12 10:44

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