わが胸に烟霞流れる病ひかな

 きょうは妻と病院へ、1カ月ほど前に受けた気管支鏡などの検査の結果を聞いた。
 妻が一緒だったのは、私は先生の話をきちんと聞かず、要点を聞きもらすので、一緒に行けと娘に言われたからだ。

 肺の影の様子、細胞検査からは癌の可能性は限りなくゼロに近付き、結核菌も出なかった。
 先生の話では、インフルエンザ桿菌が出たので、それに起因する肺炎だろうとのこと。
 来週再度CT検査を受けて肺の影の変化を見、それを確かめる。

 ひと安心。それにしても、わが肺の星雲のような影、夜空に流れる「烟霞」のようにも見える。

 「烟霞痼疾」は、山水を愛し、病みつきになることをいう。

      五七令・烟霞痼疾     2010.06.21 -1164

  吟詩似午鷄,烟霞痼疾使人迷。
  ○○●●☆,○○●★●○☆(中華新韵十二齊平声☆仄声★両用の押韻)

  詩を吟じ午鶏に似たり人をして迷はしめたり烟霞の痼疾は

  痼疾はgu4ji2だが、烟霞痼疾の場合は、gu4ji4となるようだ。

 この句は、何に「迷」であるのかがいささか曖昧。そこで、
 
      七絶・烟霞痼疾      2010.06.21 -1165

  烟霞痼疾使人迷,詩客飛聲似午鷄。求句寒村探山水,高吟空谷競鶯啼。
  ○○●●●○☆,○●○○●●☆。○●○○●○●,○○○●●○☆。

  烟霞の痼疾 人をして迷いしめ,
  詩客 声を飛ばせば午鷄に似る。
  句を寒村に求め山水を探り,
  高吟して空谷に鶯の啼くと競う。

 まだ、「迷」のかかりが悪い。

      七絶・烟霞痼疾      2010.06.21 -1165改

  烟霞痼疾使人迷,萬里山中吟未疲。得句飛聲競黄鳥,風餐露宿友晨鷄。
  ○○●●●○☆,●●○○○●☆。○●○○●○●,○○●●●○☆。

  烟霞の痼疾 人をして迷いしめ,
  万里 山中に吟じていまだ疲れず。
  句を得らば声を飛ばして黄鳥と競い,
  風餐露宿 晨鷄を友とす。

 健康上の問題は希薄になったが、詩を詠む気魄もいささか希薄。
 下記の本の広告。人が病んでいるのに何がユーモアだ。



老舎幽黙(ユーモア)詩文集
叢文社
老 舎

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この記事へのコメント

2010年06月24日 09:28
獅子鮟鱇樣
先ずは何事もなく良かったですね。御家族もほっとされたのでは?

気管支を烟霞としてみるという発想も流石と思いました。
烟霞痼疾という言葉も面白いですね。

ブログはこんなに楽しいのにただなんだからCMもやむを得ないと思っております。
獅子鮟鱇
2010年06月24日 20:10
自閑さま
 コメントありがとうございます。
 肺炎だそうですが、肺の影は実に筋雲状で、他に喩えるなら銀河でしょうか。
 子規と虚子の「写生」以降、日本の詩歌は実際に見聞きしないもの、体験しないことは詠んではいけないことになってしまった感がありますが、
 自閑さんに「元久詩歌合」をお教えいただいたおかげで、もっと別の境地こそ日本の詩歌の伝統とみるべきだと思うようになったきょうこの頃です。
 言葉こそは、人間同士の限られた経験の壁を突き破って、豊かな心の世界へといざなってくれるもののように思います。
 「元久詩歌合」万歳!!

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