沁園春・夢賞櫻花詠絶句

 いよいよ平成も最後。あと3時間。
 この作をもって私の平成最後の作とする。
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      沁園春・夢賞櫻花詠絶句   2019.04.30 -53079
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  日照山湖,翁遊形勝,風入櫻雲。賞雪花繚亂,飛篩映日,香蝶群舞,飄落鱗淪。恰似銀河,明輝白晝,碧浪輕搖織玉塵。有茅店,賣濁賢濃厚,清聖芳醇。
  紅霞燃火黄昏,青眼勸、更傾常滿尊。對姑娘含笑,醉乘吟興,禿毫潤酒,顯應詩魂。出語成章,寓情於景,七歩才裁絶句新。耽夢者,是寒齋樗叟,往日麒麟。

 日は山湖を照らし,
 翁は形勝に遊び,
 風は櫻雲に入る。
 賞(め)づるに雪花 繚亂し,
 飛んで映日(日光)を篩ひ,
 香蝶 群舞し,
 鱗淪に飄落す。
 恰も似たり 銀河の,
 明るく白晝に輝いて,
 碧浪に輕く搖れて玉塵を織るに。
 茅店有りて,
 賣りたる濁賢 濃厚にして,
 清聖は芳醇なり。

 紅霞 火を燃やす黄昏,
 青眼は勸む、更に常滿の尊(樽)を傾けよ と。
 姑娘の笑みを含むに對し,
 醉って吟興に乘り,
 禿毫 酒に潤ひ,
 詩魂に顯應す。
 語を出さば章を成し,
 情を景に寓し,
 七歩の才は裁く 絶句の新しきを。
 夢に耽る者,
 是れ寒齋の樗叟,
 往日の麒麟。

 沁園春 詞譜・雙調114字,前段十三句四平韻,後段十二句五平韻 蘇軾
  △▲○○,▲▲△△,▲▲▲平。●▲○△●(一四),△○▲●,△○△●,△●○平。▲●○○,△○▲●,▲●○○△●平。△○●,▲△○△●(一四),▲●○平。
  △○▲●○平,▲▲●、△○△●平。●▲○△●(一四),△○▲●,▲○△●,▲●○平。○●○○,△○▲●,▲●○○△●平。△△●,●△○▲●(一四),▲●○平。
   ○:平声。△:平声が望ましいが仄声でもよい。
   ●:仄声。▲:仄声が望ましいが平声でもよい。
   平:平声の押韻(拙作は中華新韻九文)。
  (一四):前の五字句は,上二下三ではなく,上一下四に作る。
画像
 鮟鱇喜海暝,大抵昏昏睡。點火口前燈,奇魚鱗聚戲。 画:足柄金太郎

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