湘春夜月・夢想嫦娥老寡

      湘春夜月・夢想嫦娥老寡   2019.04.07 -52954
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  碧湖明,日輪臨照鱗漣,倒映水岸櫻雲,香雪舞春天。恰似粉蝶張翅,暫過篩陽景,散落飄然。似星河耿耿,芳塵泛泛,催夢無邊。
  黄昏路到,林中旅館,完備温泉。沐浴悠悠,爾後坐、玉舟搬運,清聖濁賢。醺醺美醉,轉有情、將聳吟肩。仰月鏡,想嫦娥老寡,鰥夫戀慕,神媛嬋娟。

 碧湖明るく,
 日輪 鱗漣に臨照し,
 倒映す 水岸の櫻雲,
 香雪の春天に舞ふを。
 恰も粉蝶の張翅を張るに似て,
 暫く陽景を過篩(ふる)ひ,
 飄然と散落す。
 星河の耿耿たるに似て,
 芳塵泛び泛び,
 催ほしたる夢は無邊。

 黄昏 路(みち)到る,
 林の中の旅館,
 完備せる温泉。
 沐浴して悠悠,
 爾後(そののち)に坐せる玉舟 搬運す,
 清聖と濁賢。
 醺醺と美醉し,
 轉た有情、將に吟肩を聳やかす。
 月鏡を仰ぎ,
 嫦娥の老ひて寡なるを想ひ,
 鰥夫 戀慕す,
 神媛の嬋娟たるを。

 湘春夜月 詞譜・雙調102字,前段十句四平韻,後段十一句四平韻 黄孝邁

  ●○○,●○○●○平。●●●●○○,○●●○平。●●●○○●,●●○○●(一四),●●○平。●●○●●(一四),○○●●,○●○平。
  ○○●●,○○●●,○●○平。●●○○,○●●、●○○●,○●○平。○○●●,●●○、○●○平。●●●,●○○●●(一四)、○○●●,○●○平。
   ○:平声。●:仄声。平:平声の押韻(拙作は中華新韻八寒)。
  (一四):前の五字句は,上二下三ではなく,上一下四に作る。
画像
 鮟鱇喜海暝,大抵昏昏睡。點火口前燈,奇魚鱗聚戲。 画:足柄金太郎

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