曲遊春・吟佯蒼庚巧囀

      曲遊春・吟佯蒼庚巧囀    2019.04.09 -52968
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  終老多閑處,有春光堪賞,形勝暄暖。悦目櫻雲,繞山湖清耀,風中繚亂。艷雪飛天半,篩日景、若蝶飛散。落碧漣、碎錦鱗鱗,宛如耿耿星漢。
  偶看,花間茅店,買村酒芳醇,盈溢金盞。白首醺然,醉黄昏景色,紅霞輝煥。好句生懷感,賦五律、擬唐詠嘆。歸路朗朗吟佯,蒼庚巧囀。

 老いを終(すご)すに閑多き處,
 春光の賞づるに堪ふるあり,
 形勝暄暖。
 目を悦ばせて櫻雲,
 山湖の清く耀くを繞り,
 風の中に繚亂す。
 艷雪 天半に飛び,
 日景を篩ひ、
 蝶の飛散せるごとし。
 碧漣に落ち、錦を碎いて鱗鱗として,
 宛も耿耿たる星漢の如し。

 偶ま看る,
 花間の茅店,
 買ひたる村酒 芳醇にして,
 金盞に盈ち溢る。
 白首 醺然として,
 醉へるは黄昏の景色,
 紅霞の輝煥たる。
 好句 懷感に生じ,
 五律を賦して、唐に擬へ詠嘆す。
 歸路 朗朗として吟じ佯(ふり)をせるは,
 蒼庚(うぐいす)の巧みな囀り。

 曲遊春 詞譜・雙調102字,前段十句五仄韻,後段十一句七仄韻 周密
  ▲●○○●,●▲○○●(一四),○●○仄。●●○○,●△○△●(一四),▲○○仄。●●○○仄,▲●●、●○○仄。●●○、●●○○,○▲●△○仄。
  ●仄,○○△仄,●△●○○(一四),○●○仄。△●○○,▲○○●●(一四),▲○○仄。△●○○仄,●●●、△○△仄。▲●▲●○○,▲○●仄。
   ○:平声。△:平声が望ましいが仄声でもよい。
   ●:仄声。▲:仄声が望ましいが平声でもよい。
   仄:仄声の押韻(拙作は中華新韻八寒)。
  (一四):前の五字句は,上二下三ではなく,上一下四に作る。
画像
 鮟鱇喜海暝,大抵昏昏睡。點火口前燈,奇魚鱗聚戲。 画:足柄金太郎

この記事へのコメント

一地清愁
2019年04月11日 19:13
欣賞佳作。
偶看,花間茅店,買村酒芳醇,盈溢金盞。白首醺然,醉黄昏景色,紅霞輝煥。
這倆句寫得真好。偶看二字新鮮。花間茅店,野村芳酒,金盞和白首,⋯,好一幅美景。
獅子鮟鱇
2019年04月11日 19:26
>偶看二字新鮮。
 ありがとうございます。二字句は思いつけば何ということもないのですが、結構苦労します。

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