春雲怨・夕暮吟詠送青帝

      春雲怨・夕暮吟詠送青帝   2019.04.12 -52984
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  櫻雲盛涌,繞盛春湖水,浮光如鏡。艷雪滿天繚亂,化作舞蝶篩日景。鼓翅輕飛,飄零鱗浪,泛似星河耀清耿。樗叟逍遙,隨風龜歩,古道到霞洞。
  旗亭選址臨形勝,賣村醪可口,盈盈瑤甕。陶醉閑情入香夢,相對花精,笑勸裁詩,聳肩吟詠。目送金鴉,附搭青帝,朗唱扮鶯巧哢。

 櫻雲 盛んに涌いて,
 盛春の湖水の,
 光を浮かべ如鏡の如きを繞る。
 艷雪 天に滿ちて繚亂として,
 舞蝶の日景を篩ふと化作(な)る。
 翅を鼓して輕く飛び,
 鱗浪に飄零し,
 泛かんで星河の耀き清耿たるに似る。
 樗叟逍遙し,
 風に隨ひ龜のごとく歩めば,
 古道 霞洞に到る。

 旗亭の選址(立地)形勝に臨み,
 賣りたる村醪 口に可にして,
 瑤甕に盈ち盈つ。
 閑情に陶醉し香夢に入れば,
 相ひ對せる花精,
 笑みて勸む 詩を裁き,
 肩を聳やかして吟詠す。
 金鴉の,
 青帝を附搭(乘する)を目送(見送)り,
 朗唱して扮す 鶯の巧みに哢るに。

 春雲怨 詞譜・雙調103字,前段十一句五仄韻,後段十句五仄韻 馮艾子
  ○○●仄,●●○○●(一四),○○○仄。●●●○○●,●●●○○●仄。●●○○,○○○●,●●○○●○仄。○●○○,○○○●,●●●○仄。
  ○○●●○○仄,●○○●●(一四),○○○仄。○●○○●○仄,○●○○,●●○○,●○○仄。●●○○,●○○●,●●●○●仄。
   ○:平声。△:平声が望ましいが仄声でもよい。
   ●:仄声。▲:仄声が望ましいが平声でもよい。
   仄:仄声の押韻(拙作は中華新韻十一庚)。
  (一四):前の五字句は,上二下三ではなく,上一下四に作る。
画像
 鮟鱇喜海暝,大抵昏昏睡。點火口前燈,奇魚鱗聚戲。 画:足柄金太郎

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