陽春・青帝垂涙歸舊夢

      陽春・青帝垂涙歸舊夢    2019.04.14 -52996
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  老翁欣,春風好,湖水耀如明鏡。龜歩入櫻雲,繽紛撒、艷雪飄舞碧天映。賞玩光景,遊目處、星河輝耿。白晝瀲瀲鱗漣泛,芳塵任波搖動。
  到橋畔旗亭,沽村酒,多醉客、怡魂酩酊。聲高眉飛眼笑,若金仙、宴聚霞洞。吟詩不顧韻病,口占扮、黄鶯清哢。見青帝、默默垂別涙,將歸舊夢。

 老翁欣ぶ,
 春風好く,
 湖水耀いて明鏡の如きを。
 龜歩して入りたる櫻雲,
 繽紛として撒く、艷雪の飄舞して碧天に映ずるを。
 光景を賞玩し,
 遊目を遊ばする處、
 星河輝耿。
 白晝瀲瀲と鱗漣に泛かび,
 芳塵 波に任せて搖れ動く。

 到りたる橋畔の旗亭,
 村酒を沽り,
 醉客多く、魂を怡(よろこ)ばせて酩酊す。
 聲高く眉飛び眼は笑ひ,
 金仙の、霞洞に宴聚するごとし。
 詩を吟じて韻病を顧みず,
 口占して扮す、黄鶯の清らかに哢るを。
 見ゆ青帝の、默默と別涙を垂れ,
 將に舊夢に歸らんとするを。

 陽春 詞譜・雙調104字,前段九句五仄韻,後段八句五仄韻 楊無咎
  ●○○,○▲●,○●●○○仄。○●●○○,○○●、●●○●●○仄。●○○仄,○●●、△○○仄。○●●●○○●,○○●○○仄。
  ●○●○○(一四)、○○●,○●●、○○●仄。○○○○●●,●○○、●●○仄。○○●●●仄,●●●、○○○仄。●○●、●●○○●,○○●仄。
   ○:平声。△:平声が望ましいが仄声でもよい。
   ●:仄声。▲:仄声が望ましいが平声でもよい。
   仄:仄声の押韻(拙作は中華新韻十一庚)。
  (一四):前の五字句は,上二下三ではなく,上一下四に作る。
画像
 鮟鱇喜海暝,大抵昏昏睡。點火口前燈,奇魚鱗聚戲。 画:足柄金太郎

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