獅子鮟鱇詩詞

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zoom RSS 同工異曲 櫻no.586〜593

<<   作成日時 : 2012/04/23 17:52   >>

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 「南郷子」には異体が多く、『欽定詞譜』には下記のごとく10の詩譜が掲載されている。
 単調は、歐陽炯(896年〜971年)に始まり、字数でみれば、

 1.27字(47727)歐陽炯
  ●●○平,▲△△▲●△平。▲●△○○▲仄,○仄,▲●△○△●仄。

 2.28字(47737)歐陽炯
  ●●○平,○○●●●○平。●●○○○●仄,○○仄,●●○○○●仄。

 3.28字(57727)馮延巳
  ●●●○平,○●○○●●平。○●●○○●仄,○仄,●●○○○●仄。

 4.30字(337737)李c
  △▲●,●○平,●○○●●○平。▲▲○△○▲仄,△△仄,△●●○△●仄。

 これを眺めれば、さらに、
  29字(337727)というのがあってもよさそうだ。
  
 「南郷子」のこの展開をどう見るか。
 定型俳句は五七五を定型とし、それに随わない句作りは字余りとか句またがりとかの名付けで、正統でないもののように扱う。止むを得ず字余りになってしまった、という人がいる。
 だが、「南郷子」ではどうか。
 むしろ、字余りが積極的に勧められているように見える。
 第5句の2字は、3字でもよいのではないか。
 「南郷子」を初めて詠んだ歐陽炯自身がそれを実践している(2字→3字、あるいは、3字→2字だったのかも知れないが)
 また、馮延巳は、第1句の4字は5字でもよいとしたし、李cは、その5字を、33にした。

 詞ではこのような字の追加を「剰字」、字余りとはいわない。
 「添字」あるいは「襯字」と呼び、その追加が理にかなっていれば、新しい詞譜となる。
 これについて『欽定詞譜』には、唐の人は音律を知っていたので、添字ができたむねの記述がある。
 五七五しか認めない人は、音律を知っているのだろうか。

 「南郷子」には、雙調もある。雙調は、馮延巳(903年〜960年)に始まり、上記3を2段にした作を残している。
 馮延巳の作、単調後段の仄聲の押韻を平聲の変えているが、字数だけでみれば、 五七五を「単調俳句」とするなら、五七五・五七五を考案して
「双調俳句」とするような趣がある。
 定型俳句は五七五の単調を守るばかりで、なぜ「双調俳句」の提案をしないのだろうか。

 双調の「南郷子」は、

 5.56字(57727/57727)馮延巳
  ●●●○平,○●○○●●平。○●●○○●● ○平,○●○○●●平。
  ○●●○平,●●○○●●平。●●●○○●● ○平,●●○○●●平。

 そして、歐陽修(1007年〜1072年)は、上記1を双調とし、

 6.27字(47727/47727)歐陽修
  ●●○平,●●○○●●平。●●○○○●●,○平,●●○○●●平。
  ●●○平,●●○○●●平。○●●○○●●,○平,○●○○●●平。

 さらに5の別体として、

 7.56字(57457/57457)王之道
  ○●●○平,○●○○●●平。○●○○,○●●○平,●●○○●●平。
  ○●●○平,●●○○●●平。●●●○,○●●○平,●●○○●●平。

 これは、72の部分が45になっていると見ることができる。
 また、58字のものも2体。

 8.58字(574427/574427)
  ○●●○平,○●○○●●平。○●●○,○○●●,○平,●●○○●●平。
  ●●●○平,●●○○●●平。●●●○,○○●●,○平,○●○○●●平。

 9.58字(544727/544727)
  ●●●○平,○○●●,○●○平。●●○○○●●,○平,●●○○●●平。
  ○●●○平,○○●●,●●○平。○●●○○●●,○平,●●○○●●平。

 8.9は、いずれも7字句に1字を加え4.4としたもの。


 27字:
      南郷子・春賞櫻雲      2012.04.22 -0919 no.586

  滿目櫻雲,隨風艷雪舞繽紛。茅店青娥沽緑酒,白首,暫借朱顔吟信口。

 28字:
      南郷子・春賞櫻雲      2012.04.22 -0920 no.587

  滿目櫻雲,隨風艷雪舞繽紛。触景生情游玉府,佯詩虎,摘句尋章求典故。

 28字:
      南郷子・春賞櫻雲      2012.04.22 -0921 no.588

  曳杖入櫻雲,香雪隨風舞盛春。求句擬唐人尚古,鸚鵡,唱和黄鶯聲臭腐。

 28字:第5句を挟み平に換えている(●●○○○●仄→●●○○●○仄)。

      南郷子・春賞櫻雲      2012.04.22 -0921-2

  曳杖入櫻雲,香雪隨風舞盛春。裁賦擬唐人尚古,鸚鵡,唱和黄鶯句陳腐。

 30字:
      南郷子・春賞櫻雲      2012.04.22 -0922 no.589

  櫻雲涌,雪花飛,善哉茅店有金杯。游目山光乘酒興,爲鳴鳳,酬和老鶯吟勝境。

 56字:
      南郷子・春賞櫻雲      2012.04.22 -0923

  老骨作騷人,消遣出游探勝頻。清晝快然牽杖處,櫻雲,盛涌湖邊映翠淪。
  茅店見紅唇,巧賣香醪涌玉樽。美禄洗滌朱臉鼓,詩魂,笑聳吟肩朗詠春。

 56字:
      南郷子・春賞櫻雲      2012.01.28 -0266 no.152

  曳杖探濃春,嘆賞櫻雲涌水村。香雪隨風飛碧落,紛紛,恰似胡蝶擅醉魂。
  茅店有芳樽,美祿三杯洗垢塵。悦耳黄鶯清哢處,醺醺,目送金烏日欲昏。

 54字:
      南郷子・春賞櫻雲      2012.04.22 -0924 no.590

  老作騷人,晩境多閑探勝頻。曳杖隨風游目處,櫻雲,盛涌湖邊映翠淪。
  笑鼓紅唇,野店青娥賣酒醇。白首醉來乘雅興,詩魂,高聳吟肩朗詠春。

 56字:
      南郷子・春賞櫻雲      2012.04.23 -0925 no.591

  樗散作騷人,消遣出游探勝頻。清晝隨風,牽杖入櫻雲,盛涌湖邊映翠淪。
  茅店見紅唇,巧賣香醪涌玉樽。美禄洗滌,朱臉鼓詩魂,笑聳吟肩朗詠春。

 58字:
      南郷子・春賞櫻雲      2012.04.23 -0926 no.592

  樗散作騷人,幽討隨風曳杖頻。春晝勝遊,湖邊賞嘆,櫻雲,艷雪翩翩舞翠淪。
  茅店見紅唇,巧賣香醪涌玉樽。美禄洗滌,朱顔醉鼓,詩魂,高聳吟肩朗詠春。

 58字:
      南郷子・春賞櫻雲      2012.04.23 -0927 no.593

  老骨作騷人,尋幽勝地,曳杖濃春。歩歩隨風游目處,櫻雲,盛涌湖邊映翠淪。
  茅店見紅唇,飛聲巧賣,緑酒芳醇。白首擧杯乘雅興,詩魂,触景生情詠句頻。

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