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zoom RSS [正宮]六麼遍 『天恩好句無詩病 (天恩の好句に詩病なし)』

<<   作成日時 : 2016/06/05 08:19   >>

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 いただきもののなかで何よりありがたいのは命だろう。
 天から命をいただいたおかげで
 よいことばかりではないが
 この世の人生を過ごすことができ
 あれを見たりあれを聞いたり
 生きていることを
 人なみには楽しむことができている。
.
 とはいえ
 命のいただき方には
 雲泥がある。
 上を見てもきりがないから上は見ないが
 下を見て自分はそれよりも上だ
 と思うの器が小さい。
 人には人と競うことが本能のように働くときがあるが
 人と人の間のことは人にとってしか意味がない。
 自分は人より上だと自尊心を自分で慰めたり
 自分は最低の人間だと卑下してみても
 電線に悠然と止っているカラスから見れば
 無に等しい。
 自尊心も卑下も
 誰かがそれを看取ってくれている
 そういう保証はない。
.
 雲泥はある。
 だから何だ
 という程度にそれはある。
 だから
 いただいた命にしてもそれを
 ありがたい と思えば
 雲に坐るがごとき思いかも知れないが
 いただいた命を
 迷惑なことに と思うこともできて
 詩人としてやっていくうえでは
 この迷惑な命
 と思った方がよさそうだ。
 いただいた命をありがたがっているよりは
 泥酔の毎日を過ごし
 つまらぬ命をくれやがって と
 天に唾する方が詩人ぽい。

      [正宮]六麼遍・天恩好句無詩病 2016.06.04 -46532

  酌清聖,貪香夢,蠅頭微利,蝸角虚名。騷人擧杯,繆斯撫箏。天恩好句無詩病,醉生,聳肩高唱擅飛聲。


 清聖(清酒)を酌み,
 香ばしき夢に貪る,
 蝿の頭ほどの微利,
 蝸(かたつむり)の角ほどの虚名。
 騷人(詩人)杯を挙げれば,
 繆斯(ミューズ)撫箏を撫づ。
 天は恩(めぐ)む 好句に詩病なく,
 醉ふごと生きて,
 肩聳やかし高唱してほしいままに声を飛ばす。


 [正宮]六麼遍 曲譜・36字
  ○△仄,○△仄。△○▲●,▲●○平。△○●○(or平),△○●平。△○▲●○○仄,△平,△○▲●●△平。
   ○:平声。●:仄声。
   △:平声が望ましいが仄声でもよい。▲:仄声が望ましいが平声でもよい。
   仄:仄声の押韻。(拙作は中華新韻十一庚仄声)
   平:平声の押韻と同じ韻部の平声の押韻。(拙作は中華新韻十一庚平声)
   ○(or平):平声で押韻してもよい。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
欣赏佳作。
酌清聖,貪香夢,蠅頭微利,蝸角虚名。好对。微利对虚名。
騷人擧杯,繆斯撫箏。这个对也好。
醉生,聳肩高唱擅飛聲。结句好,醉生二字句好。
一地清愁
2016/06/06 18:33
 ありがとうございます。
 この作は最初に
 蠅頭微利,蝸角虚名
 の対が出き、それが当てはまる詞譜が見つからず、律詩を検討しましたが重くなりそうでしたのでそれは避け、念のため曲譜を調べようやく六麼遍にたどりつきました。
 あとは一気呵成、でした。
 詩体を調べるのに1時間、あとは5・6分。これも詞曲の醍醐味かと思います。
獅子鮟鱇
2016/06/06 22:29

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