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zoom RSS 日文自由詩と一七令(宝塔詩)『心』

<<   作成日時 : 2016/08/05 19:30   >>

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 年寄りにだって心はある
 だから
 老いさき短い老人もそれを顧みず
 国を憂える。
 わが身のことより
 国の行く末を憂える。
.
 それは子孫のためであり
 自分の子供を愛するように国の行く末を憂える
 ということであるだろう。
 だから
 老人たちの憂国を馬鹿にしないでほしい。
 おれたちの未来はおれたちで と
 年寄りをシカトしないでほしい。
.
 確かに先に死んでいく。
 お先に失礼 なのだから
 百年先の日本のありように責任は持てない。
 しかし
 年寄りにだって心がある。
 だから
 あの女の老婆心や
 この男の繰り言が
 この老大国の未来を語りたがる。
.
 まともであったり
 まともでなかったり
 いずれにしても
 たがのゆるんだその言葉が
 この老大国の天地に飛ぶ。
 老人たちの憂国の言葉
 それは
 蛙が鳴き
 蝉が噪ぐ
 そういうたぐいであるかも知れない。
 夏は暑い
 老人たちも行く末を憂いて熱い。
 それは避けえない
 だから 若者たちよ
 老人たちの愚見に
 寛容であってほしい。
.
    一七令・心
.
  心,有酒,開心,傾玉盞,洗灰心。街談巷議,世道人心,醉言無主語,老叟有忠心。尚志愛國如子,遺風刻骨銘心。知命棺中流碧血,遊魂泉下養丹心。


 心,
 酒があれば,
 心を開き,
 玉盞を傾けて,
 灰のごとき心を洗う。
 街談と巷議,
 世道と人心,
 醉言に主語なく,
 老叟に忠心あり。
 尚志(高尚な志)国を愛すること子のごとく,
 遺風を骨に刻み心に銘ず。
 命を知れば棺の中でも碧血(至誠の血)を流し,
 魂を遊ばせて泉下に丹心を養う。


 「一七令」は唐の時代に始まる詞。
 一字から七字までの句を、二字以降は二句ずつ対句に詠み、隔句押韻する。
 一字から七字まで下図のように宝塔(仏塔)に似せて書くことができるので
 宝塔詩とも呼ばれている。

           心,
         有酒,開心,
       傾玉盞,洗灰心。
      街談巷議,世道人心,
    醉言無主語,老叟有忠心。
   尚志愛國如子,遺風刻骨銘心。
 知命棺中流碧血,遊魂泉下養丹心。


 一七令 詞譜・單調55字,十三句,七平韻 白居易
  平。▲●,○平。○▲●,●○平。○▲△●,▲△▲平。▲○○●●,△●●○平。△●●○▲●,▲○△●○平。▲△△▲▲△●,▲▲△△●▲平。
   ○:平声。●:仄声。
   △:平声が望ましいが仄声でもよい。▲:仄声が望ましいが平声でもよい。
   平:平声の押韻。(拙作は中華新韻九文平声心一字独木橋体の押韻)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
欣赏佳作。
心,有酒,開心,好句。
醉言無主語,老叟有忠心。
.....
知命棺中流碧血,遊魂泉下養丹心。

句句押心字,这样就不会离题,巧作。


一地清愁
2016/08/09 10:35
ありがとうございます。
醉言無主語・・・実はこの句がとても気に入っています。
獅子鮟鱇
2016/08/09 12:58

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